「何もわかんないのに、あたしがすることに口出ししないでよ!」
「するっつーの!お前のせいで家の空気が悪い。疲れ癒したいのに、なんなんだよ」
「そんなのあたしに関係ない!」
「誰が原因なんだと思ってんだよ!」
「あたしとでも言いたいの?やめてくれない!」
「お前以外に誰がいるんだよ!」
「もう、うるさい!あたしテレビ見てるの!」
こんなに大声で言い争いしたのは、本当に初めて。
「もう、こんな時間になにしてるのよ…」
俺らの声で母さんが起きてきた。
「雅ちゃんも、光るくんも、お互いがお互いの気持ちをわかってあげなさい」
「でも、ママっ…」
「雅ちゃん、気持ちはもちろんわかるわ。でもね、さすがに夜は寝ましょうね」



