可愛いんだけど、ブランド物で、あたしが手を出せるような値段ではなかった。
「これくらいなら、買ってやるよ」
「え? でも高いよ?」
「金ならある」
店員さんを呼んだ綾斗は、迷わずクレジットで即買い。
「ほら、大事にしろよな」
「ありがとうっ…」
買ってもらってしまった…。
「綾斗!これも!」
「麗美ちゃん、年下に買ってもらうとか、恥ずかしくないの?」
「あたしよりも綾斗の収入が上なんだから、いいじゃない!」
綾斗は渋々ながら、麗美さんのも買っていた。
「あ、綾斗…お金…」
「雅ちゃん、気にしなくていいよ。綾斗お金持ちだから」
「麗美ちゃんは、気にしろ」
綾斗の収入って、一体いくらなのよ?



