「カットカットカッーーート!!」
パパが撮影を止める。
「如月くーん、何をしてくれるのだ…」
「今のはこっちの方がよりいい雰囲気になると思ったんですが…」
「君ねぇ…」
パパが綾斗をせめるけど、周りも今のはキスがよく映えるって綾斗に賛同。
「み、みんなが言うなら、仕方なくだからな…」
パパは単なる親バカなんです。
「あ、綾斗っ…」
「ん?」
「不意打ち…」
すごく、ドキっとしてしまった。
嬉しいけど、不意打ちは心臓に悪い!
でも、久しぶりのキス…。
ニヤニヤが止まらない。
「顔、にやけすぎ」
「だって…」
「これでミスったら、許さねーからな」
はーい。



