「演技のことわからないから、やっぱりその道のプロに聞くのが一番かなって、思って練習してたんです!」
「へぇ…」
俺には何の連絡もしないのにねぇ…。
「ちなみに誰と特訓してたの?」
「丸ちゃんです!」
「丸山くん?」
「はい!」
しかも相手が丸山くん。
丸山くん、なにも言わなかったけど隠してたのかな?
うん、そうだよな?
「俺さ、丸山くんより下って思われてんのかなー」
「あ、綾斗は忙しいって思ったんだもん!」
「ふーん…」
「あと、やっぱり、綾斗には迷惑かけたくないな、って思って…」
最後、ごにょごにょしてて聞きづらかったけけど、雅なりに考えてたんだろうな。
相手も丸山くんだし、許せる範囲か。



