点滴を繋がれてベッドに横になってる雅と、その傍らで立っている光。
「綾斗も言ってやってくれよ、仕事なめんなって」
「ん。まぁ、うん。話の流れわかんねぇ」
「んー。ちょっと、外でよう」
なぜか雅と麗美ちゃんを病室に残し、光と待合室に。
「あいつさ、今週大事なショーがあるんだよ」
開口一番、そんなことを言い出した。
「ショー?」
「そ。クイーンモデルのショーが毎年この時期にあって、雅も専属なってから出るって数ヶ月前からわかってたんだよ」
「ふーん…」
「だけど最近あいつ映画の撮影もあって、休みなしで動いてんだよな」
「…………」
「ただでさえショーも映画も慣れないのに、いままで以上のスケジュールだからあいつ限界なんだよな」



