このままの状態が続けば、監督にとっても痛手となる。



だからといって、監督も雅も、どうするつもりだろうか。




「ねぇ、綾斗…」

「ん?」

「最近雅ちゃん、やつれてない?」

「疲れてんだろ…」

「そうよね…」




そんな会話を麗美ちゃんとした、次の日事件は起こった。





「おはようございます、」




俺は別の仕事が早朝からあって、少し遅れての現場入り。





「ふざけるのも大概にしろ!!」




すると、聞こえてくるのは監督の怒鳴り声。




「…どうしたんですか?」

「雅ちゃんが、今日遅刻してきてね。監督が怒り出して…」

「はぁ…」

「おかげで撮影ストップ。監督怒り出したら、今日の撮影はむりかな」