どうやら監督は雅を自分の映画に出したいらしく、雅を主演させるため自らが脚本まで書いたらしい。
監督自ら脚本とか、どんだけ親バカなんだよと思うのは俺だけじゃないはず。
「綾斗も何が言ってよ…!」
「如月くん、君にはわたしの映画に出たくないかい?」
「え…」
「綾斗!誘惑されちゃダメ!」
「雅を説得してくれたら、今度君にわたしの映画に主演として出てもよしとしよう」
「主演…」
「綾斗っ!!」
「それと、雅ちゃんの映画にも相手役として出ても構わないが?どうする?」
それ、すごく、いいチャンス。
神城監督の映画に出れるなんて、しかも主演だなんて、こんな機会滅多にない。
しかも監督自ら出ていいって言ってるんだから。



