今さらさみしいってわけじゃないけど、ガキの頃は流石にさみしかったな。
家について、リビングのテーブルを見ると、卒業祝いと書かれた金一封。
「……桁が違う」
「車買おうかな、」
「そうしましょう!事務所からの送り迎えもいらないし楽だわ!」
「……………」
麗美ちゃん…心の声、漏れてるから…。
三学期迎えてからの仮卒の期間に、一応車の免許はとることできた。
あとは本免受けに行くだけ。
誕生日なんて、とっくに過ぎてたしな。
むしろ来月19歳の誕生日迎えるんだけどな。
制服から着替えて、リビングでテレビを見ながらくつろぐ。
そんな時、スマホが鳴りだした。
……雅?



