『ほーーーんと!ごめん!』

「俺は大丈夫だから、ね? 気をつけてな?」

『ほんとごめん!急いで行くね!』




待ち合わせ場所に着いたのはいいが、天音は仕事長引いたのと、あと交通渋滞に巻き込まれて遅れるらしい。




「はぁ〜…」



仕事熱心なのはわかるけど、旅行に遅れてくるのはね…。



うん、責めるつもりはないんだけど、今日に限って…。




それよりも、天音が来るまでかなり暇。




暇ヒマひまーー!!



旅館の場所もわかるし、荷物だけでも置きに行くか…。




着いたのは、高校生の俺らにはもったいないくらい立派な旅館。



天音んとこの社長も、すごい粋なことするな…。




「はぁ…」