如月綾斗は俺に近づいてこう言った。 「天音が好きなら、俺がくっつけてやるよ」 「えっ……」 それは、悪魔のような嘆き。 でも、 「よろしくお願いします……」 俺は彼女に、一目惚れをした。 透き通った声と、可愛らしい眼差し。 鈴村天音との、初めての出会い。