天音ちゃんと話もしたいけど、主役なのにずっと付きっ切りというわけにもいかない。



「二人で抜けるか?」

「え?」

「嘘だっつーの」

「ひどーい!」

「大丈夫。うるさい奴連れてくるから話し相手になってくれるさ」

「へ…?」



うるさい奴?誰?




「とりあえず、晩飯は?」

「お腹いっぱい!」

「じゃ、もう一発するか」

「ええ!?」

「食後の運動」

「やだあ〜…」




とかいいながらも、流されちゃうあたし。



クリスマスだし、幸せだから、今回だけは許してあげちゃうよ。




「綾斗、」

「ん?」

「大好き、」

「知ってる」



会えない時間が多い分、たくさんたくさん、これからも寄り添っていたい。




そんなクリスマス。