「あー!もう酒飲んでやがる!」
リビングには空けられたビールの缶が幾つか。
「あ、えっと…」
「……まぁ、いいよ。いつものことだから…」
酒が入ると、麗美ちゃんはすぐ酔っ払う。
これが男ができない原因の一つではないかと思う。
「麗美ちゃん、メシ」
「はーいぃぃ」
酔っててもメシだけはちゃんと食べるのが麗美ちゃんだ。
「どう?」
「……なんで料理できるのよ…」
俺が料理できるのが悔しいのか、ブスっとしながら冷やし中華を食べる雅。
ブツブツ言いながらもちゃんと食べてるので、まぁ良しとする。
「ちゃんと食えよ。ガリガリな体は嫌だからな。ヤる時とか」
「ゴホッ」



