「はあ〜…」



教室にはあたしと同様に補習を受ける人達がちらほら。



みんな夏休みを満喫したいらしく、赤点を免れるためにたくさん勉強したらしい。




あたしはと言うと、勉強どころじゃ無かったんだよ…。




「綾斗のばか…」



自分が好きって気持ちに気づいてから、なかなか上手く行かない。



もちろん好きでも自分からアピールできることなんてないし、連絡とろうだなんて思わない。



「雅ちゃん、補習終わったよー」

「あ、ほんとだ」

「どうしたの?ぼんやりしてたみたいだけど?」

「夏バテかな?」



如月綾斗のことで悩んでる、なんて絶対言えないよ!!




神城 雅、人生最大の悩みです。