あああああ………。
見られたああああ……。
「ど、どうしようっ…」
「なんか…ごめん」
「光くんのせいだからねぇー!」
シクシクとなりながら、ソファーに体操座りして顔を隠す。
こんな恥ずかしいのは、ピアノのコンクールで失敗した時以来だ!!
「いやー。このタイミングで雅が降りてくるって思わなかったから…」
「もう光くんとキスしないもん」
「ほんと、悪かったって…」
人に見られたって事が何よりも恥ずかしいんだから。
それに、こんな恋愛ごとは、あたしには未体験なことも多いんだから。
あたしが強く言い過ぎたせいか、光くんはショボンとしてしまった。



