体は火照ってる。 心は欲してる。 「はぁっ……イくっ……」 頭が真っ白になる瞬間、あたしと、如月綾斗の体温だけが、あたしの唯一わかる感覚。 どうして、こんなになっちゃったんだろ……。 最初の出会いは、簡単にハジメテを奪われた憎い存在だったっていうのに。 ねぇ……。 どうして……? 「疲れただろ。寝てろよ」 「ん……」 「おやすみ」 あたしは……どうしちゃったんだろう……。 ねぇ、こんなになっちゃうのは、 如月綾斗を、好きだから?