電話を切って、車の窓の外を眺める。 「今の、彼からの電話?」 「はい、」 「忙しさがピークすぎたら、休み作るから、デートにでも行きなさい」 「いいんですか?」 「もちろん、一目につかないところならね」 「ありがとうございます!!」 雨、ポツポツ。 雨はあたしの涙を写した、儚い産物。 この雨が過ぎ去ったら、その先に待っているものは? 「雨の中の、一粒の欠片」 この恋と、夢だけは、止まないで。