ーーーーーーーーー…… 「いいわね、まっすぐ帰るのよ」 「はいはい、」 「“はい”は一回!」 「へーい」 「もうっ……」 「麗美ちゃんは心配性なんだって、」 「綾斗が何仕出かすかわからないから、言ってるのよ!!」 「ほら、早く行きなって、」 仕事が終わったのは深夜12時ごろだった。 事務所で仕事が残ってる麗美ちゃんに最寄りの駅まで送ってもらって、歩いて帰る。 帽子を深く被ってパパラッチを避けながら、帰路につく。 ーーーこの夜起こる出来事を、俺はまだ知らずに。