授業が終わり、駐車場に停めてある麗美ちゃんの車まで急ぐ。 仕事がある日はいつもこうだ。 学校側は芸能活動に積極的だけど、それでも勉強も厳しい。 テストで赤点だったら、普通に補習あったりもする。 芸能学科とはいえ、他の学科と待遇には変わりはないんだよな。 「綾斗、やっぱりすでに現場は時間が押してるわ」 「マジか…」 「今日の終わりは何時になるかしらね、」 麗美ちゃんはそう言って車を走らせる。 何時に終わるのかねぇ……。