「先に監督に挨拶に行こうかしら」 「気まずいなぁ〜…」 「誰のせいよ」 「俺のせいっすよ……」 「自覚あればい。あっ!!」 「どうした?」 「あたしの知り合いの人いたから、話してくる!」 「ちょっ……」 「挨拶行きなさいよー!」 「麗美ちゃん!?」 自分勝手な奴め……。 女優目指してた麗美ちゃんだから、同期の人がいたんだろう。 忙しい麗美ちゃんだし、久しぶりに自由にしていいや。 「はぁ〜…」 「なんで、あんたがいるのよ」