神城監督だけじゃなく、まさかCMディレクターの神城和子の娘だなんて、誰が思うかっつーの。 というか、名前の段階で気づくべきだったなぁ。 「はぁ、お粗末がないようにしなければ」 「もう会う機会もないだろ」 「それが、そうでもないのよ……」 「は?」 「夏美さんが……」 母さんが? 「これ、本当は夏美さん達に招待が来てたらしいのよ」 「ん?なにそれ?」 「神城監督の聖誕記念パーティーよ。夏美さん、この日は抜けられない用があるの」 「達にってことは、親父にもきてたんだな…」