「はぁ〜…」 久しぶりに昔の夢を見た。 懐かしいけど、胸に秘めてた過去。 あの日、天才ピアニストと呼ばれていたあたしは死んだ。 夢を追いかけるために。 歌で、バンドで、有名になって、親を認めさせなきゃいけない。 それがあたしにかせられた、将来への課題。 やらなきゃいけない事。 「はぁ〜…」 これでも頑張ってるんだけどなぁ。 あたしの両親は世界的にも有名な指揮者とバイオリニストで、あたしも小さい時から音楽の道に進んだ。