本当はもう二度と再会したくない相手。



あたしを惑わす、男。



「ダメだったかしら?」

「いえ、とんでもない。ね?綾斗?」

「まぁ……」



反対しろよー!!




「和子さん、モデルさんきました!」

「今行く。さ、綾斗くん、今日はお願いね」

「わかりました」

「雅ちゃん、ちゃんと見ておくのよ?」

「……うん」



なんであたしばっかり……。



あたしは元いた場所から少し離れて、撮影の邪魔にならないよう、隅っこにいた。



相手役はモデルさんかぁ〜…。