屋上へ行くため、廊下を歩いてた。
その時、ふと思った。

くれはめちゃくちゃ変人じゃないですか!?
数学で移動教室なんてないのに、数学の教科書とノート持って1人で歩いてるんですよ!
恥ずかしいですわ!

顔を赤くしながら屋上の扉を開けた。
さっきまで恥ずかしさで熱かった顔が外の風で冷えた。
島崎さんいないじゃん。
辺りを見回しても誰もいない。

あいつぅ〜来いよとか言っておきながら自分が来ないとはいい度胸じゃねぇか!
やってやろうか?

「誰のことを、さっきからぶつぶつ言ってるのかな?」

後ろから声が聞こえた。
その声は、顔を見なくてもわかった。
くれは、死にます!
多分明日はお通夜が開かれるかと…