さよなら。

『静かに拝めないの?』


3種類も恋愛のお守りを買うそいつに呆れながら。


「声に出さないと、天羽には聞こえないじゃん」

『わたしは神様じゃないよ』

「でも本当に伝えたいのは神様じゃないから」


0時ちょうど、彼氏がいるわたしに毎年電話をかけてくる男。

勢いにさらわれてなぜか一緒にお参り中。

今買ったばかりのお守りを、ひとつわたしの手のひらに押し込めながら


「これは、俺とのラブのためだけのお守りだから!」


『…なくしたら謝るわ。ごめん』

「なくすなよ!てゆうかなんでもう謝ってんだよ」