「いいかー?これからここが、 お前の家だ。結構広いだろ?」 「僕が陽太。」 「俺が歌彦。」 「うた兄、ひな兄って呼んでね!」 「おい、陽太。何だそれ?!」 「家族って感じでしょ?」 陽太がニコニコして言う。 あまりの嬉しそうな顔に、 俺も笑顔になれた。 「うた兄、ひな兄、」 初めて声をきいた。 「きゃわいいいいい!」 陽太が叫びながら思い切りハグした。 「名前、どーする?」 「ん~うたが決めてよ~!」