渋谷駅前



「嫌ならいいよ。他の人探すから。」


『行く!』

彼はもう一度振り返り


とびきりの笑顔を見せた。




私は小走りで彼の横に並ぶ。

繋がれない手。



たまに触れ合う肩。




私はやっぱり


こんな彼が好き。