渋谷駅前

「俺たまに学校休んでたじゃん?」


『うん』



「風邪とか言ってたけど、本当は月行ってたんだ。」



『ん。』




「月一で月行ってたの。」




笑いが止まらなくなった。


くだらないダジャレ。
彼は突然ふざけるんだ。

それもすごく嬉しそうに。


「誰にも言ったことないんだから秘密にしろよ?」



『わかったわかった。言わないよ』


私は涙を流して笑いながら
彼に返事をした。



『また行くの?月。』




「行くよ」




はぐらかされたとか
そんなことより二人の秘密と言う言葉にウキウキしてる私は


彼の魔法にかかってるのかもしれない。