渋谷駅前



『だからね、私ね』



「うん。」




『ずっと変わらないんだから。だってね』




彼は突然振り返った。

そして私に向かって笑顔で言うのだ



「空にさ、太陽と月あるじゃん?」




『え?』



「太陽と月。」


『…うん。』



彼はたまに不思議なことをいう。



「あれさ
俺のなんだよね」





『‥え?』




「秘密ね?」