数分してやっと落ち着いてきた一愛__ 「落ち着いたか?」 「…うん。……ごめんね?」 「気にすんな。……帰るか」 「ぐしゃぐしゃしないで!」 …いつものコイツに戻ったな。 内心ホッとしたが平静を装った。 「お前はそうやって笑ってろ!」 「…へ!?!?」 「なんかあったら助けてやる。 前も言っただろ?俺を頼れ。我慢すんな」 嘘偽りない言葉…── コイツのためなら、 なんでもできる気がするんだよな。