「…どうしたの?」
隣の空き教室へ移動して間もなく、あたしは口を開いた。
多分、翔馬が何を言いたいのか分かる気がするけどあたしはわざと、とぼけてみせる。
「…うん。あのな…」
本当は聞きたくないけど。
あたし、翔馬が好きだから…だから聞かなきゃね。
「告白しようと思うんだ、今日」
「…そっか。そろそろなんじゃないかって思ってた」
あんなにお似合いだったんだもん。
むしろ、恋人じゃないのが不思議なくらいだったんだよ?
「イヤだ」なんて言えないよね。
「珠稀に一番に伝えたくてさ」
見つめあう視線が優しくて。好きで。愛おしくて。
必死に堪えていたつもりだったけれど、胸の痛みが涙になって溢れて来た。
