てか、てかさ!!
何で着ぐるみ着てんの。笑
キャラクターの着ぐるみを着ている翔馬が無性に可愛くて、声をかけようと思ってゆっくり近付いた。
ふふふ。びっくりするかなー?
「…翔…っ…」
「あ!ねー、ユキちゃんこれ見てよー」
あたしの声は届く事なく翔馬の声で消えていった。
「わぁー!似合うよ、青木君」
「ユキちゃんは何着るー?」
「私は制服のままだよ〜」
楽しそうに会話している二人。
"ユキちゃん"そう呼ばれた相手は、やっぱりあの彼女だった。
「珠稀ー、お待たせ!あ、これね、珠稀の分♪美味しそーでしょ!」
ぼーと立ち尽くすあたしにあゆみが不思議そうに問いかける。
「珠稀?どーした?」
「…ううん。何でもない!あ、タピオカありがとー!」
久しぶりに飲んだタピオカの味は、言葉にならないくらい切なく感じた。
