「…翔馬先輩が好きです…入学した時からずっとずっと好きです」
甘く高い可愛い声で少しだけ震えながらナナちゃんは言った。
そして、少しの静寂の後、翔馬が口を開いた。
「ありがとう……俺、今好きな子がいるんだ。だから気持ちには応えられない…ごめんな」
翔馬はナナちゃんの瞳を真っ直ぐ見つめて言った。
「いいんです。ただ私が…どうしても伝えたかっただけなんです」
「好きになってくれて、本当にありがとう」
翔馬の言葉にナナちゃんはにっこり微笑んだ。
それでも、ここにいるあたしにも分かるくらいにナナちゃんの丸い目には涙がたくさん溜まっていた。
「…私、翔馬先輩の恋、応援してます…頑張って下さい」
「うん、ありがとな」
翔馬は最後まで、ナナちゃんの瞳を見つめていた。
