さすがにもう辛いなって思ったらまた涙が出そうになっちゃったよ。
そんな自分を翔馬に気付かれたくなくて、「じゃ、思い出話も聞いたし帰るね」って翔馬の目も見ないで立ち上がった。
「…珠稀、これ、お土産」
立ち上がったあたしの腕が翔馬に優しく掴まれたと思ったら手のひらに小さな袋が置かれた。
淡い色合いの可愛い袋の中のモノをそっと取り出す。
「……すごい、きれい」
それはターコイズブルー色のブレスレットだった。
どこまでも深い青で。
まるで、空の一部を閉じ込めたみたいな。
神秘的な空色のブレスレットだった。
「…それ、着ける人に勇気とか希望とか幸せをくれる石なんだって。…珠稀最近、元気無かったから」
花火大会以来、止まっていた時計がゆっくり動き出す。
「珠稀を守ってくれますようにって思って」
「…ありがとう……本当にありがとう…一生、大切にする」
ブレスレットを袋ごとぎゅーっと抱き締めた。
