翔馬と出逢って16年。
翔馬に恋をする女の子をたくさん見てきたし翔馬の隣を歩く女の子もたくさん居た。
だけどあたしは不思議と悲しくなかった。
翔馬が二度と会えない初恋の相手を想ってると言うことが皮肉にもあたしを安心させてくれてい
た。
「たーまきっ!おーはーよー!!」
いつの間にか1年4組と書かれた教室の前までたどり着いて来てた。
なんだかどんよりした気分のあたしに笑顔でショートボブの小柄な女の子が近寄ってきた。
「おはよ、あゆみ」
「見てたよ見てたよ〜今日も翔馬センパイと一緒に登校ですか」
「たまたま会っただけだよ」
「ふーん♪」
「なによ〜」
なんとか平常心を保ってあたしは席に着く。
