Like≠Love





あたしの気分はもう、るんるん状態。


その時、




『あれ、翔馬?』




誰かの低い声にあたしも翔馬も振り返った。




「大鷲(おおわし)先輩っ!!」




「久しぶりですね」と翔馬は笑顔で声の主に駆け寄る。


その相手を見てあたしは驚きを隠せない。


この人、知ってる。


現役高校生でありながら有名雑誌の専属モデルでこの地元出身の大スター。


あたしが中学1年生の頃、大鷲先輩は中学3年生で小さな中学校でのモテっぷりは尋常じゃなかった。

そして、陸上部所属と言う事もあり翔馬とは仲が良くまるでモデル兄弟のようだった。



そんなイケメン二人が、あたしの目の前に居る。



信じられないくらい神々しいんだけど、でもやっぱりあたしは翔馬が一番素敵に見えちゃうなぁ、なんて。



そんな事を考えながら、遠く高い空をただ見上げていた。