「さすが俺だな、ギリギリ間に合った」
「ほんとさすがです翔馬先輩♪」
そうこう考えている内に、いつの間にかあたし達は校門をくぐっていた。
ヒリヒリするお尻をさすりながら翔馬にお礼を言う。
「じゃーな、珠稀」
「うん!ありがとね」
4階建ての校舎の階段を2階まで登って翔馬と別れた。
3階まで登るの結構キツイんだよね…。
不満を漏らしながら階段を2段ほど上った所で振り返ってって翔馬を見る。
廊下でたむろしている友達と楽しそうに会話していた。
「翔馬……」
好き、と口に出しそうになって切なくなった。
"好き"は絶対翔馬には言わない。
それに結局伝えたところで翔馬の答えなんて分かっているから…。
