―――…ピピピピッ ピピピピッ
楽しみな事がある日ってなんでこんなに早く起きちゃうんだろう。
枕元にセットした目覚まし時計はあたしが目を覚まして1時間後にうるさく耳に届く。
――本日、快晴
カーテンを開けて差し込む日差しに胸が高鳴る。
今日は花火大会。
きっと一生の思い出になるであろう花火大会。
「な、なに!珠稀が朝ごはん作ってくれたの!?」
「今日は大サービスだよー!」
あたしより遅れて台所に降りてきたお母さんは驚きすぎて目が真ん丸になってる。
て!!失礼な!
「珠稀今日、翔馬君と花火行くんでしょー?」
「あ、うん♪」
あんなかっこいい子の横あるくの恥ずかしいでしょー?
とか
私もお父さんと行こうかしら
とか
お母さんは笑ったり照れたり娘ながら忙しい人だと思う。