家に帰ってからあたしは"明日をいい日"にできるようなとびきり可愛くなれるような服を選んでみる。
とりあえず今年ゲットした夏服をベッドに丁寧に並べる。
ビジューが襟に付いた上品なブラウス?
ロゴ入りTシャツ?
シンプルにボーダーシャツ?
思いきって花柄ワンピいっちゃう?
"浴衣で行っちゃったりしちゃって?"
ないないないないっ!!
「き、決まんないよぉ…」
ダメだ、どう頑張ってもとびきり可愛くなれないよ。
鏡に映る自分に作り笑顔を浮かべる。
もーいい!寝よ!明日決めよ!
いつもの面倒くさがり屋であたしは服を退かしてベッドに潜り込んだ。
「…明日、いい日になりますように」
明日の事は一生忘れないでいよう。
そう、心に誓ってあたしは眠りについた。
