Like≠Love





「ケーキうんまかったねぇ!」

「ねー、また来ようね〜」




夏は夕方になってもまだ明るい。

だからついつい長居してしまった。




「あゆみ、今日はありがとね」

「どーいたしましてっ」

「…あ、そういえばどうなのよ、あゆみの恋は」




あたしが話題を振るとあゆみはたちまち苦笑いをこぼした。




「ぜーんぜん。何の進展もない」

「あら〜」

「多分彼、部活とかあるのかなぁーって」




あゆみの好きな人って…どんなタイプなんだろ?
勝手に頭の中で想像してみる。


うーん。全然分かんないわ。




「あっ!じゃそろそろ電車来るからウチ行くね!」

「はーい!気を付けてね」




手を降って背を向けるとあゆみがかなり大きな声であたしの名前を呼んだ。




「えぇっ!?なになに?」

「明日いい日にしなよーー!!」




すっこぐビックリしたけどあたしはすぐに笑顔を返した。


ありがとうって呟いて。