「恋、してるとさ楽しい事ももちろんいっぱいあるけど、やっぱり辛い事の方が多いくらいじゃん?」
「…うん」
「それでも、珠稀は翔馬センパイの事ずーっと想ってて…ウチはそれってめちゃくちゃすごい事だと思うよ」
「…え?」
「そんなに誰かを好きになれるって、すごくすごく素敵な事じゃない?」
あゆみがニコッて笑う。
思い返してみても、翔馬を好きになって毎日がすごく楽しくて。
悲しい時も、嬉しい時も、泣いた時も、笑った時も翔馬が居てくれるだけで全部幸せで。
「…ありがと、あゆみ」
あたしも、ニコッて笑った。
この気持ちはあたしにとってすごく大切な宝物だから。
大事にしよう。
こんなに誰かを好きになるなんて簡単には出来ないから。
無断なんかじゃないはずだから。
「いつでも恋バナしよーね!珠稀♪」
あたしのは、幸せ話じゃないだろうけどね。
