――今の関係で十分幸せ。
そう思ってた自分がどんどん崩れてく。
あたしは、翔馬が好きで。
翔馬にも、あたしを好きになって欲しいんだ。
きっとどこかで自惚れてた。
翔馬との関係はずっと平行線でも、それでも翔馬はあたしの隣を歩いてくれると思ってた。
だから、翔馬があたしを意識してなくてもよかった。
だって、まさか、翔馬が彼女と再会しちゃうなんて思わなかったから。
「…でも、どんなに好きでもこの気持ちは…無駄なんだ…」
だって翔馬には好きな人がいるんだもん。
だから、あたしの想いは無駄なんだ…。
「無駄なんかじゃないよ」
あゆみは揺れる水面を見つめながら言う。
