数秒固まった後…。
気付けばあたしの瞳からは涙が一筋零れてた。
「わかってたの?」と聞く前にあゆみは、
「珠稀の顔見てればわかるよ。授業中も休み時間も放課後も、ずーっと恋してるもん」
そう言って、あたしの頬を軽く引っ張る。
「もぉ〜、ほっんとに珠稀は水くさいんだから!!」
「…ごめん」
「好きなんでしょ?翔馬センパイの事」
「……好き」
それは、消えそうな声で。
でも初めて誰かにこの想いを伝えた。
口に出すと溜めていた想いは一気に溢れ出る。
――あたしは翔馬が好きなんだ
――あたしは翔馬が大好きなんだ
自分が感じていた想いよりも遥かに好きなんだ。
どうしようも出来ないくらい、自分がめちゃくちゃになっても構わないくらい好きなんだ。
好きで、好きで、たまらないんだ。
