「実はねぇ♪」
「実は〜?」
「好きな人いまっす!」
自分で言って自分で照れるあゆみ。
「やっぱり〜、だれだれ?同じ高校の人?」
「んーん!違う♪」
「えぇー、誰よー?」
あゆみは両頬に手を添えて、
「K駅前のコンビニ店員さん♪」
「一目惚れしちゃって」そうハニカミながら言った。
K駅とは、あゆみの最寄り駅で。
あたしもたまに利用するけどあのコンビニに男の店員さんが居るなんて知らなかった。
彼の事でも想っているのか、ふにゃって笑うあゆみが本当に恋する乙女で可愛くて羨ましい。
その姿が、
『俺さ、好きな子ができたんだ』
あの日の翔馬と重なって見えた。
