「まじ焼けるわぁ〜」
「さーいーあーくー」
梅雨が明けてすっかり夏空になった7月。
あたしとあゆみは、ただいま体育の授業でサボりまくった水泳の補習真っ最中。
しかも放課後に!
広いプールにはラッキーなのかアンラッキーなのかあたしとあゆみ二人だけで。
「こんな事になるならサボらなきゃ良かったぁー」
「つらーい!」
『ほら、次25m測るぞー』
うん。来年からはちゃんと出よう。
『じゃあ残り15分適当に泳いどけ〜』
「はぁーい」
来年への決意もそこそこに。
先生が日陰に入ったところで広いプールにぷかぷか浮いてみる。
太陽が眩しすぎて目が開かない。
「極楽極楽〜♪」
完全に銭湯のおじさん化しているあたしにあゆみが笑う。