――"運命の子"とは同じ高校で、たまたま共通の友人が居て言葉を交わしたらしい。
翔馬の住んでいる家と彼女のお婆ちゃんの家が近くで話が弾んだそうだ。
彼女は昔お婆ちゃんの家に遊びに来ていてその日は一人で公園で遊んでいた。
遊び疲れて帰る頃。
彼女の目の前で一人の男の子が転んでしまって。
慌てて駆け寄ってポシェットから絆創膏を取り出して渡したその子の笑顔が今でも忘れられないと。
また彼に会いたいと思っているの、と彼女は言ったそうだ。
………
そんなの…
そんなの、あんまりだよ…
まるで運命の再会じゃん。
ただ立ちすくむあたしを翔馬が覗きこむ。
「珠稀?」
「そっ…んなの…ただ昔の恋が懐かしくて錯覚してるだけなんじゃないの?」
あぁ、あたしは何て嫌な女なんだろう。
