Like≠Love





「…痛っ」




あと少しで体育館。と言う所で後ろの誰かが人混みの中でよろけてあたしにぶつかった。

壁に手を着いた拍子に手首がゴリッと鈍い音を出した。




「珠稀、大丈夫?」




心配そうな顔をしたあゆみが人混みを掻き分けてあたしの側へ来てくれた。

へーきへーき、と言おうとしたけど笑顔を作る前にじんじん来る痛みに顔を歪めてしまった。


あぁいたたた。




「ごめんあゆみ。保健室行って湿布貰ってくるから先行ってて?」

「ウチも行こうか?」

「ん、大丈夫だよ、ありがと」




まだ心配そうな顔してるあゆみとみんなに手を降ってあたしは保健室へ急いだ。





「失礼しまーす…」



あまり来たことがない保健室に緊張気味に入る。

あ、れ…。

誰も居ない…―。