「よいっしょ、と」
「ご苦労様です」
「どーいたしまして…じゃ、俺帰るな」
「あっ!ちょっと待ってて」
帰ろうとする翔馬を呼び止めてあたしは一旦スリッパに履き替える。
どたどたリビングまで走って勢いよく冷蔵庫を開けてジュースを一本取り出しまた玄関へ走る。
「翔馬、これ、運んでくれたお礼」
「おぉ俺の好きなヤツじゃん、ありがとな」
「…うん!じゃ、またね」
一応玄関先まで送り、背を向けた翔馬が見えなくなるまであたしはそこに佇んでいた。
「…ただいまぁ」
やっと家の中へ入り、お母さんにメロンをお裾分けされた事を伝え部屋のベットに潜り込んだ。
「……」
ジュースを渡した時のあの笑顔、無邪気で忘れられない。
どうしよう。会うたびに翔馬の好きなところを見つけてしまう。
思い出してまた口元が緩む。
て、あたしちょっとヤバい?
