「あ、翔馬!あんたがこのメロン珠稀ちゃん家まで持って行きなさい」
「え、俺?」
「そうよ。珠稀ちゃん一人じゃ大変でしょ?」
「…へいへい」
一番手前にあったメロン段ボールを翔馬は軽々持ち上げて「行くか」とあたしに一言。
そのまま器用に玄関まで進んでクロックスを履いて外に出た。
あたしも「お邪魔しました」って玄関の扉を閉めて翔馬の後に続いた。
「重そー」
「珠稀持つ?」
「か弱くてムリ」
「この前握力35超えてたって言ってなかった?」
「気のせいだよ」
なに、あたし。
好きな人に怪力自慢してんだか。笑
でも何だかんだ翔馬は段ボールをずっと持ってくれていたワケで。
あっという間に、目と鼻の先の我が家に到着してしまった。
