―――…ピコンッ ピコンッ
「いらっ…」
「あ!あの!手帳、そこにピンクの手帳ありませんでしたかっ!?」
凄い剣幕で迫って行って、2秒後にすぐ後悔。
……店員さん、ナカジマ君じゃん。
あぁヤラかした。無性に恥ずかしくなって直ちに俯いた。
「はい!お預かりしていますよ!」
「ほ、ほんとですか!」
それでも、カウンターの向こう側から天使のような対応を受けて、恐る恐る顔を上げた。
「…こちら、ですかね?」
「はい!これです!…あぁ良かったぁ〜」
笑顔でピンク色のスケジュール帳を受け取ってぎゅーっと抱え込んだ。
感動の再開(?)が出来たはいいものの、自分の格好にやっぱり恥ずかしくなってウチは逃げるようにコンビニを出た。
