でも、珠稀なら大丈夫。

凄くいい子だもん。きっとまたいい恋に巡り合えるよ。


そう思いながらウチは帰りの電車に揺られていた。




『…お出口は左側の――…』




電車に揺られる事15分弱。




「…ぷふふ」




もうすぐ"好きな人"に会える喜びで思わず口が緩んじゃった♪

駆け足で改札をくぐって即お手洗いへ直行する。


鏡の前に行くとスクールバッグからコームとポーチを取り出してルンルンでお直しを始める。




「…今日も会えますよーにっ」




最後にお気に入りのボディーミストを吹きかけて準備オッケー!!


よぉぉぉし!行っちゃいますよーっ!



急ぎ足で駅前のある場所に向かう。


そこへ行けば彼に会える――。